「せっかく配信したのに、映像がカクカクして見づらい…」
そんな経験はありませんか?
OBSでの配信は、PCやネット回線の環境に大きく左右されます。適切な設定を行うことで、カクつきを防ぎ、視聴者に快適な高画質映像を届けることができます。
この記事では、OBSを使ったYouTube配信で「高画質かつ安定した映像」を実現するための設定ポイントをご紹介します。
配信がカクつく原因
まずは原因を知ることが大切です。代表的な要因は以下の通りです。
- 回線速度不足(アップロード速度が遅い)
- PCスペック不足(CPUやGPUが処理落ち)
- OBSの設定が不適切(解像度やビットレートが高すぎる)
出力解像度とフレームレートの設定
解像度(Output Resolution)
- 標準的な配信:1920×1080(フルHD)
- 回線やPCに不安がある場合:1280×720(HD)
👉 まずは720pから始め、余裕があれば1080pへ
フレームレート(FPS)
- 30fps:一般的な配信(トークやセミナー)に最適
- 60fps:ゲーム実況や動きの多い配信向け
ビットレートの設定
ビットレートは「映像のデータ量」を表します。高すぎると回線に負担、低すぎると画質が荒くなります。
目安(YouTube推奨値)
- 720p / 30fps → 2,500〜4,000kbps
- 1080p / 30fps → 4,500〜6,000kbps
- 1080p / 60fps → 6,000〜9,000kbps
👉 実際のアップロード速度の 50〜70%程度 を設定すると安定します。
エンコーダーの選び方
OBSではエンコード(映像を圧縮する方式)を選べます。
- x264(CPU使用) → 高画質だがCPUに負荷
- NVENC(NVIDIA GPU使用) → GPUで処理、PCの負担が軽い
- AMD / Intel QSV → GPU内蔵タイプ
👉 グラフィックボードがあるなら「NVENC」がおすすめ。
回線の安定化の工夫
- 有線LANを使用(Wi-Fiは不安定になりがち)
- 他の端末やアプリでネットを使わない
- 配信前に「回線速度テスト」を実施(上り10Mbps以上が理想)
それでもカクつくときの対策
- 解像度を下げる(720pにする)
- FPSを30に落とす
- ビットレートを下げる(ただし2,000kbps以下は画質低下が目立つ)
- OBSの「統計」タブでドロップフレームを確認
まとめ
OBSの設定を最適化すれば、カクつきのない高画質配信が可能になります。
大切なのは「PCスペック・回線速度・OBS設定」のバランスを取ることです。
株式会社POVでは、配信環境の診断や最適な設定のご提案も行っています。
「設定してみたけど画質が安定しない」「最適なPC・機材を知りたい」という方はお気軽にご相談ください。
次回は「トラブルを未然に防ぐ!OBS配信中のチェックポイント」をご紹介します。お楽しみに!




