OBS Studioで動画を録画・配信しようとした際、映像は問題ないのに
「なぜか音が出ない!」 という経験はありませんか?
この問題の多くは、OBSの設定ミスやPC側の音声設定が原因です。
この記事では、OBS初心者の方でも順番に確認するだけで解決できるよう、
音が出ない問題を確実に直す手順をステップ形式で解説します。
ステップ1:まず確認すべき「基本のき」【PC・OBSの設定チェック】
音が出ないトラブルの多くは、この基本チェックで解決します。
まずは以下を上から順番に確認してください。
1. PCの音量・ミュート設定を確認する
- タスクバーのスピーカーアイコンをクリックし、音量が0になっていないか、ミュートになっていないか確認
- 音を出したいアプリ(ブラウザ・ゲームなど)が、音量ミキサーでミュート・極端に小さい音量になっていないか確認
2. OBSの「音声ミキサー」を確認する
- OBS画面下部の「音声ミキサー」を確認
- 「デスクトップ音声」「マイク/AUX」の緑色の音量バーが動いているかをチェック
状態別の判断
- バーが動いていない → OBSが音を拾えていない(ステップ2へ)
- バーは動いている → 出力やトラック設定の問題(ステップ3へ)
3. OBS内でミュートされていないか確認する
- 音声ミキサー内のスピーカーアイコンに斜線が入っていないか確認
- 斜線が入っていたらクリックしてミュート解除
ステップ2:OBSが音源を認識していない時の解決策
音声ミキサーのバーが動かない場合、
OBSが音の入力元(デバイス)を正しく認識できていません。
1. 「デスクトップ音声」のデバイスを再設定する
PCで再生している音(BGM、動画音声など)を取り込む設定です。
- OBS右下の「設定」を開く
- 左メニューから「音声」を選択
- 「グローバル音声デバイス」の
デスクトップ音声が、実際に使っているスピーカー/ヘッドホンになっているか確認
👉 「既定」ではなく、使用中のデバイスを明示的に選ぶのがおすすめです。
2. 「マイク」デバイスを再設定する
- 同じく「設定」→「音声」
- マイク/AUX音声が、使用しているマイクになっているか確認
- 使わないマイクは「無効」に設定するとトラブル防止になります
3. 特定アプリの音だけを取り込みたい場合
ゲーム音や音楽プレーヤーなど、
特定アプリの音だけを取り込みたい場合は以下を使用します。
- ソース欄の「+」をクリック
- 「アプリケーション音声キャプチャ」を追加
- 実行中のアプリを選択
ステップ3:音声トラック・出力設定の確認
音声ミキサーが動いているのに、
配信・録画ファイルで音が出ない場合はここが原因です。
1. 音声トラック設定を確認する
- 音声ミキサーの歯車 → 「オーディオの詳細プロパティ」
- 各音声ソースの「トラック」欄を確認
- トラック1に必ずチェックが入っているか確認
※「設定」→「出力」→「配信/録画」の
音声トラックが「トラック1」になっていることも必ず確認
2. 音声モニタリング設定を確認する
自分の音声を確認したい場合の設定です。
- モニターオフ:配信には乗るが、自分には聞こえない
- モニターと出力:配信に乗り、自分にも聞こえる(確認用)
⚠ エコー防止のため、確認後は「モニターオフ」に戻しましょう。
それでも直らない時の最終手段
- OBSを管理者として実行
- OBS・PCを再起動
- OBSを最新バージョンへアップデート
まとめ
OBSで「音が出ない」問題は、以下の3点でほぼ解決します。
- 基本チェック:PC・OBSの音量とミュート確認
- 認識確認:「設定」→「音声」で正しいデバイスを選択
- 出力確認:「オーディオの詳細プロパティ」でトラック1を確認
この手順を覚えておけば、配信や録画のトラブルにも落ち着いて対応できます。
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