配信や録画の映像をきれいにしたいと考えて、「一眼レフやミラーレスカメラを、OBSで使えないだろうか」と思う方は多いのではないでしょうか。
ただ、Webカメラのように、USBで接続するだけでは映らないことがあり、どの方法を選べばよいか迷いやすい部分でもあります。
この記事では、一眼レフ・ミラーレスカメラをOBSで使う主な方法と、それぞれの違い、基本的な手順、注意点を解説します。
なお、使えるかどうか、どの方法に対応しているかは、カメラの機種やメーカーによって異なります。
必ず、お使いのカメラの取扱説明書やメーカーの公式サイトで、対応状況を確認してください。
また、OBSは更新によって画面の表記が変わることがあります。この記事は、Windows版OBSを基準にしています。
一眼レフ・ミラーレスをOBSで使う主な方法
OBSでは、カメラの映像を「映像キャプチャデバイス」というソースで取り込みます。
カメラの映像をパソコンへ送る方法は、大きく分けて次の2つです。
| 方法 | 内容 | 必要なもの |
|---|---|---|
| USB接続でWebカメラとして使う | USB接続したカメラを、Webカメラとして認識させる。機種によって、メーカー提供のソフトを使う場合と、そうでない場合がある | USBケーブル(機種によっては、メーカーのソフトも必要) |
| HDMI出力をキャプチャーボードで取り込む | カメラのHDMI出力を、キャプチャーボードを通じてパソコンへ取り込む | HDMIケーブル、キャプチャーボード(カメラがライブ映像のHDMI出力に対応し、キャプチャーボードがその出力形式に対応している必要がある) |
どちらの方法が使えるかは、お使いのカメラによって決まります。
方法1: USB接続でWebカメラとして使う
USB接続でカメラをWebカメラとして使う方法は、機種によって異なります。
メーカーが提供する専用ソフトを使う機種もあれば、機種によっては、USB接続だけでWebカメラとして認識される場合もあります。
お使いのカメラがどちらにあたるかは、取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認してください。
ここでは、メーカーの専用ソフトを使う一例として、キヤノンの「EOS Webcam Utility」を紹介します。
キヤノンの公式FAQによると、対応するカメラの一覧が公開されており、一覧にないカメラでの動作は保証されていません。
対応OSもあります。ほかのメーカーにも同様のソフトがある場合があるため、お使いのメーカーの公式サイトで確認してください。
キヤノンの公式FAQで案内されている、基本的な流れは次のとおりです(EOS Webcam Utilityの場合)。
- ソフトをダウンロードしてインストールし、パソコンを再起動する
- カメラの電源を入れる(バッテリーは十分に充電しておく)
- カメラを動画モードにする
- 動画記録サイズを設定する(FAQでは、Full-HD・29.97p(30p)が最適な設定とされています)
- カメラとパソコンをUSBケーブルで接続する
そのあと、OBSの「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を追加し、「デバイス」の一覧から、メーカーのソフトを使う場合はそのソフト(この場合は「EOS Webcam Utility」)を、そうでない場合は認識されたカメラを選びます。
OBSの映像キャプチャデバイスの設定については、OBSでWebカメラを設定する方法で解説しています。
USB接続の注意点
- 音声はカメラから送られません:
公式FAQでは、カメラからは音声が送られないため、パソコン内蔵のマイクや、別に接続した外部マイクを使うよう案内されています - カメラの映像を同時に使えるアプリは1つだけ:
映像が出ない場合は、そのカメラを使っているほかのアプリを終了します - 動作を保証されていない組み合わせがある
対応していないカメラや、配信ソフトとの組み合わせでは、動作が保証されていません。
なお、公式FAQの動作確認済みアプリには、OBSも含まれています
方法2: HDMI出力をキャプチャーボードで取り込む
カメラにHDMI出力端子があれば、キャプチャーボード(HDMIの映像をパソコンへ取り込む機器)を使って、OBSに映像を取り込む方法があります。
- カメラのHDMI出力端子と、キャプチャーボードのHDMI入力端子を、HDMIケーブルでつなぐ
- キャプチャーボードをパソコンに接続する
- OBSの「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を追加し、「デバイス」の一覧から、キャプチャーボードを選ぶ
- 必要に応じて、解像度やFPSを設定する
ただし、HDMI出力端子があるだけで、OBSに映像を取り込めるとは限りません。
次の点を、事前に確認してください。
- カメラが、ライブ映像(撮影中の映像)のHDMI出力に対応していること(対応状況は機種によって異なります)
- キャプチャーボードが、カメラの出力形式(解像度やフレームレートなど)に対応していること
OBSの公式ガイドによると、Windowsでは、キャプチャーボードなどの機器が、OBSで使えるためには、機器のドライバーがDirectShow出力に対応している必要があります。
映像が映らない場合は、キャプチャーボードがOBSに映らない場合の原因と対処法もあわせて確認してください。
HDMI接続の注意点
- カメラの機種によって、HDMI出力できる状態や、画面の情報(撮影情報など)の表示が異なる場合があります。
カメラの取扱説明書で、HDMI出力に関する設定を確認してください - HDMI接続では、機種やキャプチャーボードの仕様によって、音声も取り込める場合があります。
音声が入らない場合は、別にマイクを用意することも検討してください
どちらを選ぶか
迷った場合は、次の観点で選ぶとよいでしょう。
- お使いのカメラが、USB接続でWebカメラとして使えるか:
メーカーのWebカメラ化ソフトに対応している機種や、USB接続でWebカメラとして認識される機種であれば、USBケーブル1本で試せる場合があります - HDMI出力端子があり、ライブ映像のHDMI出力に対応しているか:
対応している場合は、キャプチャーボードを用意すれば、試せる可能性があります(キャプチャーボードの出力形式への対応も確認してください) - 追加で機材を用意できるか:
HDMI接続では、キャプチャーボードが必要です
どちらの方法でも、実際に接続して、OBSのプレビューで映像を確認してから、本番を迎えるようにしてください。
まとめ
一眼レフ・ミラーレスカメラをOBSで使う方法には、USB接続でWebカメラとして使う方法(機種によっては、メーカーのソフトを使います)と、HDMI出力をキャプチャーボードで取り込む方法があります。
どちらが使えるかは、カメラの機種やメーカーによって異なるため、まずは取扱説明書やメーカーの公式サイトで、対応状況を確認しましょう。
映像はOBSの「映像キャプチャデバイス」で取り込みます。
音声の扱いは方法によって異なり、EOS Webcam Utilityではカメラから音声が送られないため、別にマイクが必要です。
一方、HDMI接続では、機種やキャプチャーボードの仕様によって音声を取り込める場合があるため、お使いの機器の仕様を確認してください。
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